天王寺区 皮膚科・アレルギー科クリニック あおきクリニック

０歳（9ヶ月）男児

　写真　初診時
　　


乳児アトピー性皮膚炎は弱いステロイドで十分対応できます
　乳児湿疹の治療にはしばしば中等度のステロイドが処方されています。皮疹はすぐによくなりますが止めると再発するということを繰り返している例を見受けます。そしてこの繰り返しに悩み、最後にはステロイドを止めてしまって非常に悪化してしまうことがあります。
　この男児もまさにこんな訴えで来院されました。
　初診時は顔全体が真っ赤で浸出液で覆われかわいそうな状態でした。また体には顔からとびひするように貨幣状の湿疹もありました。このような場合は強いステロイドが必要と考えがちすが、バリアが破壊された皮膚では弱いステロイドで十分に効果を発揮します。この男児では第５クラスのいちばん弱いステロイドで顔全体を覆ってあげることで速やかに健康な皮膚を取り戻しました。
　当院ではよほどのことがない限り弱いステロイドを使い、成長によって自然に改善するのを見守っていきます。
　経過写真をみてください。

　写真　１週後　　　　　　　　　　　　　写真　１ヶ月後
　　


　☆同じような悩みを持つ方のためにと写真掲載の了承をいただきました。



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